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2008年05月17日

●山形県:湯田川温泉「珠玉や」('08.5.10〜5.11)

5月と言えばタケノコの季節。
湯田川温泉と言えば孟宗で有名なのですが、なかなかタイミングが合わずにおりました。
これまでの反省をふまえ今年は余裕を持って計画していたため、ついに予約が取れました。

珠玉や

珠玉やは、湯田川温泉のメインストリート沿いにある宿です。
以前泊まった「湯どの庵」の向かいに位置しており、前々から気になっておりました。


まずはチェックイン。
ロビー兼フロント兼売店といったスペースで行います。そんなに広くないので、一挙に人が来ると厳しそう。
雰囲気は今時の古さとでも言いますか、まあ古く見せかけて作った感じなのですが、こぎれいで印象は良かったです。
朝食後はここでコーヒーのサービスもあり。

玄関ロビー


部屋についてはごく普通の和室。特にこれといった特徴はありません。
建物自体が古めなこともあるのでしょうが、部屋も古さは隠せませんね。。
しかし建具などは新しくしてあるため、不快に感じる点や不都合な点はありませんでした。
持ち込み対応の冷蔵庫には、湯田川の天然水が入っていました。

部屋1部屋2


風呂は合計三つ。
この宿はシステムが変わっていて、男女別のいわゆる大浴場がなく、三つすべてが貸し切り制となっています。
(大浴場に入りたいときは、本館である九兵衛旅館に出向く必要があります。歩いて30秒程度ですが、少々面倒です。)

なお、貸し切り制と言っても追加料金や時間制限はなし。空いてさえいれば、いつでも好きな風呂をおさえられます。
三つの風呂は一つが大きめ、二つは小さめになっています。(画像はいずれも小さめの方。)
小さめと言っても二人程度であれば十分な広さですし、狭さを感じることはまずないと思います。
いずれも源泉掛け流しですが、飲泉もOKでした。源泉100%掛け流しでも飲用不可なところが多い中、これは良いですね。
ちなみに九兵衛旅館の方は、循環湯であるため飲むことはできません。

風呂1風呂2


食事は夕食・朝食とも二階にある食堂で。
食堂内はテーブルごとに仕切られていて、半個室になっています。

食事処1食事処2


夕食ですが、この時期は孟宗の時期と言うこともあり、孟宗のコース料理となっています。
これが目当てで湯田川に来る人も多いようですね。まあうちもそうなのですが。(^^;)
孟宗以外の食材も、山形の地物がメインのようです。

品数はちょっと少ない印象でした。もっとも筍ご飯と孟宗汁はおかわりOKなので、量的に足りないと言うことはなさそうです。
あと、料理を出すタイミングが今ひとつでした。食事の開始時間を選べるのですが、その分作る側に負担がかかっているようです。
いっそのこと、開始時間を固定にしてしまっても良いように思います。

前菜筍あんかけ

お造り筍ご飯と孟宗汁


朝食については筍は一切なし。
あっさりしていて、量的にもほど良い量。前日食べ過ぎた割には、問題なく完食できました。

朝食一式デザート


その他感じた点を3点ずつ。

<良かった点>

・規模が小さく部屋数が少ないため、他のお客さんと鉢合わせることが少ないです。
 これは、貸し切りのみである風呂も同様。小規模旅館ならではといった感じがします。
・談話室一箇所を除き、全館禁煙です。個人的にはとてもありがたいです。
・14時チェックイン・11時チェックアウトという点も、ゆっくりできて何気にうれしいです。

<気になった点>

・宿の規模が小さいためか、従業員が少なかったです。
 サービス云々は問題なかったのですが、何か不用心な気がしました。
・構造上縦に長いため、上り下りが多いです。また一階は段差も多いです。
・持ち込み前提のためか、自販機の値段が高かったです。持ち込みOKなので、事前に準備した方が良いです。


今回は孟宗シーズンをねらっての宿泊でした。
食材が地元産のためか、通常シーズンよりさらに割安でした。
宿自体も思っていたとおりで、とても快適に過ごすことができました。

また、この湯田川温泉という温泉地は個人的にとても好きなところです。
いわゆる温泉街のような賑わいもないし、だからといって鄙びすぎてるわけでもない。
ちょっと足を伸ばして田舎に散歩しに来た...みたいな気持ちになれます。
こういった雰囲気も含め、好みに合えばはまる宿かなと思います。

ちなみに、湯田川孟宗はちょっとしたブランド筍状態のようで、朝の筍掘りツアーも大盛況のようです。
またこのシーズンに来ることがあれば、掘って掘って掘りまくりたいと思います(笑)。


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