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2008年09月20日

●福島県:高湯温泉「旅館ひげの家」('08.8.29〜8.30)

久々に「日本秘湯を守る会」のスタンプ集めをしようと思い立ちました。
手始めとして、以前から気になっていたこの宿に行くことにしました。

外観


高湯温泉ですが、温泉街は有料道路である磐梯吾妻スカイラインの高湯側料金所手前にあります。
温泉街と行っても、宿がひしめき合っている訳ではありません。特にこの宿への入り口は見落としやすいので、要注意です。


まずはチェックイン。
フロントはあるのですが、宿に入るとすぐに部屋に通され、部屋での宿帳記入となりました。
入り口からフロント・ロビー周りは近年改装されたようで、思っていたイメージよりも今時っぽく洗練された感じでした。
ロビーからはテラスに出ることができ、眺めも良いです。また、館内には至る所に絵が飾られていました。

フロントロビー


部屋についてはごく普通の和室。
建物入り口周りの新しさと比較すると多少ギャップは感じられますが、こちらの方が落ち着くような気がします。
角部屋だったためか、とても眺めの良い部屋でした。

部屋1部屋2


風呂は三箇所五つ。男女の内風呂・露天風呂が各一つと、家族風呂(こちらも露天)が一つです。宿の規模の割に風呂が多いです。
お湯は硫黄のにおいにする白濁湯で、実に温泉らしいです。もちろん源泉掛け流し・循環無し。
家族風呂については、特に予約や追加料金などはなく、空いてれば好きなときに貸し切りで使えます。
なお、露天風呂はすべて屋根があり雨でも安心です。

夕方に男女を入れ替えるので、すべての風呂を楽しめます。もっともすべて雰囲気が似ているので、入れ替わっても新鮮さは感じませんでした。

家族風呂だけはコップが備え付けられておりました。飲んでみましたが正直まずかったです。
また風呂の出口には、湯上がり用のレモン水サーバが置いてあります。

内風呂露天風呂


夕食は一階にあるダイニングで。
この部屋も新しめのようで、宿全体の雰囲気とはちょっと違います。
内部は4グループ分のテーブルがあり、特に仕切りなどはありません。
どういう割り振り方かは分かりませんが、別な食事会場(大きめの和室)もあるみたいです。

ダイニング1ダイニング2


夕食ですが、和食メインのコース料理でした。メニューの書かれたお品書き付き。
ボリューム的にも質的にも文句なし。宿代から考えると、過剰サービスと言っても言い過ぎではないかも。
評判が良いだけあって、とてもおいしくいただけました。
(以下は適当にピックアップした4枚。)

夕食1夕食2

夕食3夕食4


朝食は和室にて。ここも4グループ分のそんなに広くない部屋でした。
量は多めですが、あっさり目です。定番の焼き魚がない分なのか、朝から土鍋物が出たのが驚きでした。

朝食1朝食2


その他感じた点を3点ずつ。

<良かった点>

・コストパフォーマンスがとても良いです。風呂も料理も満足度はかなり高し。
 特に料理は、宿泊代に見合わないくらい豪華です。
・部屋の窓を開けると、川の流れる音が聞こえます。景色と合わせ、居心地の良い部屋です。
・日帰り入浴には対応していないのは、個人的にポイント高いです。
 (日帰りに対応していると、人の出入りが多く落ち着かないんで。)

<良かった点>

・山奥なので仕方ないですが、虫が多いです。なので家族風呂は屋内にも欲しいところ。
・料理を出すペースが速すぎました。
 ゆっくり二時間くらいかけて食べるボリュームだと思うのですが、一時間少々で食べ終わってしまいました。
・自販機がありませんでした。周囲に店もないので、飲み物が切れるとつらいです。


個人的には、山奥の温泉で風呂と環境が良ければ十分だと思います。ですが、それに加え料理も豪華なのですから、申し分ありません。
建物はそれ相応に古いですが、特に不便さを感じることはありませんでした。
部分的に改装も行われており、宿側の努力も感じられ好感が持てます。

今回は夏休みシーズンのせいか、平日にも関わらず結構混んでいました。ただ、内容を見る限り納得です。
週末は予約も取りづらいようですが、内容的に高バランスでお勧めです。
ただ虫嫌いの方は、夏は避けた方が無難かも。これからだと、紅葉の季節が最高かと思います。

なお、福島市街からさほどの距離ではないのですが、途中から急勾配のワインディングになります。
途中ロードヒーティングもあるようですが、雪の季節は十分ご注意を。


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